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娘の事

アメリカ大学留学1年をおえて 留学がもたらす子供の成長とは

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ゴールデンウィーク中に、娘がアメリカから帰国しました。無事一年生を終えての夏休みです。

帰国した娘にあってすぐに思いました。

成長した・・・って。

顔つきがまず違いました。堂々とし、誇りに満ちていました。

冬休みには不安や疲労などストレスフルな状態で日本に帰国し、とても心配しました。

今回はどうも、違う。帰国早々に、強くなった、大人になったと感じました。

一年生を終え、成長した娘をみて、留学することで得られたものは何なのか振り返ってみたいと思います。

 

留学は何もかも苦労の日々だった

洗濯ひとつでも苦労の連続

洗濯か、ささいなことだな、と思うかもしれません。しかし、生活とはささいなことの積み重ねです。

そのささいな事が不便であったり、できないことは、得に留学生活の上では大きなストレスになるようにおもいます。

アメリカでの洗濯は日本と違います。洗濯機の性能は悪く、TシャツとGパンのような強い素材でないと、すぐに痛んでしまいます。

ドライ洗浄機能なんてないから、おしゃれ着は手洗い。おしゃれ着なんて留学中必要ないのかもしれませんが、女の子はおしゃれだってしたいですよね。

そこで問題が2つ。洗濯機の質と盗難です。

おしゃれ着を洗ってしまったら、ボロボロになってしまったそうで、それ以降は手洗いをしているそうです。その手洗いをするのは男女共有の洗面所です。歯磨きなどする洗面台です。そしてすごく汚いそうです。汚しても掃除する生徒はいないので髪の毛などが散らばった汚い洗面所での洗濯ですから気持ちも滅入ります。

そして、手洗いするのにはもう一つ理由が。

残念なことに、洗濯機の中に素敵な服を入れておくと、盗まれてしまう。娘は冬にほかほかの靴下をとられたそうです。友人はブランドのパジャマを。女の子はおしゃれをしてストレス解消をするのに、盗難にあうなんて、本当に悲しいことです。お金のかかる留学では、靴下一つだって大事です。ましてや、田舎。日本からもっていったものが、同じように簡単に手にははいりません。そして、盗難は当たり前のようにあるそうです。

そんな洗濯事情を一年経験した娘は、帰国したその日、時差ボケや疲れもあるだろうに、すぐさまスーツケースから洗濯ものをすべて出して、何度も洗濯機を回し、一晩で、すべての洗濯を終えました。

日本の洗濯機は性能がいい、盗難もない、洗剤もクオリティがいい!と感動しながら、せっせと洗濯をしていました。手があけば、家族の洗濯も一緒にしてくれて、こんなに性能がいい洗濯機なら全然苦ではないと。

もちろん、自分の洗濯くらい自分でやるのは当然かもしれません。でも、不便さを味わったからこそ、日本での普通の出来事にありがたみを感じることができると思います。

当たり前のことが、当たり前でないことを実感できたのも、過酷な留学生活のおかげだとおもいます。

帰国して毎日、家族の洗濯物をすすんでやってくれるのも、そのような経験が大きいのだと思います。

 

食事の質の悪さ

どこの大学もそうではないとは思いますが、娘の大学の食事は質が悪く、精神的にもそれがとてもつらかったそうです。

食事は週末以外3食提供されます。自炊は禁止です。それはとてもありがたいことなのですが、果物はくさっていたり、肉は生焼けだったり。けして贅沢をいっているのではなく、しょっちゅうおなかを壊して、下痢をしていたそうです。よく娘から、お通じの色がおかしい、下痢をしていると聞いていました。衛生面は改善してほしいと思いますが・・難しいでしょう。

衛生面だけでなく味もよくないので、車のある生徒は外食をしたり、スーパーに行ったりしているそうです。娘は車はないので、学校の送迎車で週一回買い物に出ますが、水などの最低限の買い物しかできなかったり、食費がもったいないと、安いカップ麺で済ませたりしていたそうです。

このように、食事には本当に苦労していました。二学期は日本からもっていった炊飯器でおこめをたいて、おにぎりをたべるのがご馳走だったそうです。同じように苦労している友人におにぎりをふるまってとても感謝されたそうです。

日本に帰国した日、途中スーパーによりました。日本の食材のよさ、品ぞろえに改めて感動していました。何を見てもおいしそうと。こういう経験って、大事だと思います。

スーパーの食材一つ一つに感動するなんて、なかなかないですよね。娘はありがたみを本当に感じていました。

留学中は健康を損なわないよう、その環境でなんとか頑張るしかありません。留学生の中には祖国の情勢が不安定だったり、金銭的に帰国できない友人もたくさんいるそうです。そんな中、自分は安全で豊かな日本に帰国でき、その間はおいしいものが食べられる、そんなしあわせに気付けるのも留学したからこそとおもいます。

帰国して以来、ほぼ毎日夕飯を作ってくれ、弟や妹のお弁当まで作ってくれることもしばしば。冷蔵庫にあるもので、野菜もたっぷり経済的で栄養のある食事をつくってくれます。留学前から、食事や洗濯はよくやってくれていましたが、留学を経験し、本人の意識はとても変わったと思います。家族への感謝、当たり前のことへの感謝の気持ちがより強くなったのだと思います。

留学はお金がかかることを実感

帰国する前に、この一年で大体300万弱はかかったかも、と娘に話しました。それは休みの時に帰国する航空券や留学生保険、授業料、生活費など留学についやした細かなもの全てふくめてです。

娘の現地でのお小遣いは、留学する前にバイトをしてためたものです。そのお金でやりくりしてくれたのは、本当にたすかりました。

またこれから一年のお小遣いのために、娘は帰国して一週間でバイトを始めました。

当たり前のことかもしれません。もうすぐ二十歳ですし。日本の学生もバイトをしてない人はいないくらいでしょうし。

でも、帰国して少しは遊びたいとかあると思うんです。ゆっくりしたいとか。

それをすぐさまバイトをきめて、お給料が入ったらお金も返すね、と。

胸があつくなりました。

お金のありがたさ、親への感謝を感じることができるのも、留学のおかげではなのかな、と思いました。

一年で特に変わったな、とおもうこと

英語で喧嘩も出来るくらい強くなった

これはだれしもに当てはまるわけではないでしょうが、留学して間もない頃は、言いたいこともなかなか言えず、ストレスを感じていた娘でしたが、今では190cmもある外国人の男の子に喧嘩で負けないほど強くなったそうです(笑)

ここまで来るのにはたくさんの葛藤があったと思います。言いたいこと、言わなきゃいけないことは言う、自己主張する、そうしないとアメリカでは生きていけない、そう実感したのでしょう。本当にたくましくなりました。

できないことも受け入れるようになった

留学中の勉強はそれはそれは大変です。只でさえ英語ですから大変ですし、プレッシャーもある。宿題の量も半端じゃない。

一学期はよい成績をとるために、心身ともにボロボロになるまでがんばりました。

でも今学期は精一杯やってだめでも、それはそれ、結果が成績に結びつかなくても、自分を誇りに思っている、と娘はいいました。

プレッシャーで押しつぶされそうになって、睡眠不足で体を壊してわかったのでしょう。自分の体もいたわりながら、その中で精いっぱいやっていけば、結果はどうであれ、それが最善なんだと。

自分の体や心に向き合い、過酷な留学生活、過酷な勉強をのりこえられた、そして自分に誇りをもてた、これは本当におおきな成長だと思います。

全か無か、10か0かの考えが変わった

そう感じたエピソードがあります。

日本では考えられないマリファナ、飲酒運転、盗難などの問題が大学内では日常的にある中、一学期はそれにどう対応していいかもわからないし、巻き込まれないことでも精いっぱいだったと思います。そして、彼らと友人でいてもいいかという葛藤。

全か無かの思考でいけば、その友人と仲良くなるのは難しいでしょう。

しかし、娘は、国が違えば、バックグラウンドも違う、悪いことかもしれないがその友人が好きだから、悪いことにこだわらないことにした、と。そして、悪いことをすることは除けばいい子なんだと。

日本の物差しで、自分の物差しですべてを計っていたら、このような考えにはたどり着かないと思うんです。

悪いことは悪い、でもそれだけじゃないってことなんです。

養老孟司さんの「バカの壁」という本をちょうど読んでいて、感じました。養老孟司さんは一元論の危うさを指摘し、二元論で物を考えるべきとその著書で言っています。

バカの壁というのは、ある種、一元論に起因するという面があるわけです。バカにとっては壁の内側だけが世界で、向こう側が見えない。向こう側が存在しているという事すらわかってなかったりする。~バカの壁 養老孟司より引用

消して、盗難や飲酒運転やマリファナがいいわけではない。そんなことを言いたいのではなく、そういった人間が世界にはたくさんいて、自分がすべて正しいわけでもない、という事だと思うんです。娘はそれをなんとなく理解したんじゃないかな、と本を読んで感じたんです。

宗教の違いで繰り返された戦争は、考えが合わないから自分の考えに当てはめて、相手を全く否定することで始まるわけです。

小さな大学に40か国以上の学生がともに生活をしているわけです。一元論では生活ができない、それを娘は学習したのかな、と思うと同時に、私も娘に学ばせてもらいました。

留学を継続してみなければわからなかったこと

ここに書いた成長はほんの一部で、書ききれないほどの成長を娘から感じます。以前は、私に依存していた娘が、まったく依存しなくなりました。むしろ、依存していたのは私なのかもしれない。

親子ともに、長く辛い一年でしたが、踏ん張ってよかったと思います。石の上にも3年といいますが、たった一年で、これだけ成長できたのですから、アメリカで大学を卒業まで出来たらどれだけのものを得られるのか、楽しみです。

留学をやめてしまう理由は、精神的につらくてやめてしまうことが多いそうです。娘の大学では、自殺未遂があったり、薬に依存しおかしくなってしまったりする留学生もたくさんいるようです。

そんなことを聞くと、心配になるのは当然ですし、私自身生きた心地がしない日もありました。

でも、すこしだけわかりました。家族がささえていれば、きっとそこまで悪いことにはならないと。

辛い時は弱音を吐ける家族や友人がいればきっと本人の力で乗り越えられると思います。そして、ご家族はいつでも帰ってきていいよ、という姿勢で見守ってあげるといいのかな、と思います。きっと、本当にあきらめて帰ってくることは少ないと思います。

今日、娘が母の日のプレゼントにチョコレートをくれました。一生懸命選んでくれたそうです。

私にとっても、つらくしんどい一年でしたが、こうやって一緒に過ごせる時間は、留学する前より貴重でいとおしく感じます。そして、そのつらしゃしんどさももう忘れてしまうほど、娘の成長がうれしいです。

これは、あくまで我が家においての話ですし、まだ一年と短い期間ですが、少しでも、留学を考えている方、留学中の方、そのご両親の参考になれば幸いです。

かわいい子には旅をさせよ

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  • この記事を書いた人

きっちゃん

きっちゃんです。三人の子供がいます。長女がアメリカの4年制大学に留学中です。留学するにあたり、留学までの経緯や準備したこと、入学の実際、大学生活などを母親の目線からこのブログで紹介しています。これから留学したい方、また留学中の方、そのご両親によんでいただけたら嬉しいです。きっと何かのお役にたてると思っています。 そして悩みの多い留学生活です。このブログを読んで、アドバイスや相談などもしていただけたら嬉しいです。コメント大歓迎です。よろしくお願いします。

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